【レビュー】ファイナルファンタジー16(FF16)クリア後感想 久しぶりに大当たり!

今作FF16を遊んだ感想は「過去一番面白いFFだった」と言えるくらいハマりました。

ここ数10年くらいFFシリーズはゲームシステムや製作者が代わって作品が大きく変化して、特にFF11と14はオンラインゲームとなって従来のFFとは完全に別物になってしまい合わなくてFFから離れていた人も少なくはないでしょう。

正直言って今作のFF16は様々な要因で発売前、発売後でも賛否が多いですが、個人的にはゲーム全体的に楽しめて満足しました。

PS5の性能による爆速ロード、ムービー演出、従来のFFから遊びやすく改善されたゲームシステム、完全なアクションゲームになって自由に動かせる楽しさなど良いところがたくさんあるのでFF作品に不安を持っている人にもおすすめすることができます。

  1. FF16良かったところと、気になったところ、なんとも言えないところ
    1. 良かったところ:従来のFFに比べて簡略化されて遊びやすくなった新生FF。
    2. 良かったところ:PS5専用タイトルなのでロードの速さなどがすばらしい。
    3. 良かったところ:操作が超シンプルなのに戦闘がおもしろい。
    4. 良かったところ:召喚獣戦が今作で一番の売り。
    5. 良かったところ:今作も音楽が良かった。
    6. 良かったところ:動物キャラが多い
    7. 気になったところ:ゲームのシステムが従来のFFとは大きく異なっている。
    8. 気になったところ:基本的に難易度低めなので、死にゲーのようなやりごたえのあるゲームを求めている人には不向き。
    9. 気になったところ:クライブ一人しか操作できない。
    10. 気になったところ:ダッシュがなかったり、一部不便な要素がある。
    11. 気になったところ:敵の種類やバリエーションが少ない。
    12. なんとも言えないところ:ストーリーがふつう。
    13. 何とも言えないところ:グラフィックは綺麗だが・・・
    14. まとめ:おすすめできる人、できない人
  2. 番外編:個人的雑感をネタバレありで語る
    1. プレイ時間について
    2. ストーリーについて
    3. サブクエストについて
    4. 戦闘について
    5. ポリコレに屈しなかったことに関して
    6. ムービーゲーと言われていることについて
    7. 今作FF16のキャラ達に物申す!
    8. 世間で今作FF16がFFらしくないと言われていることについて
    9. ゲームとしては面白いが・・・
    10. 最後に

FF16良かったところと、気になったところ、なんとも言えないところ

総合評価★★★★☆
全体的に簡略化されてゲームが遊び
やすくなった。新生FFという
イメージで好感を持てた。
反面従来のFFを求めていた
人にはがっかりだろう。
グラフィック★★★★☆
文句なしだが、気になる部分も多い。
最高に綺麗だが、時々画面が
ガクつくことがある。
しかし特に気にならない。
音楽★★★★★
全部良い。
今作も屈指の名曲がある。
とくにフェニックスの音楽
が好きだった。
ストーリー★★★★☆
クライブ中心のストーリー
なので個人的には分かりやすくて
個人的には好きだった。
システム/UI★★★★★
従来のFFのシステムが変更されて
最近のゲームのようなシステム
になった。
個人的には分かりやすくて好き。
戦闘の楽しさ★★★★☆
デビルメイクライを少し簡単にした
ようなゲームシステムになった。
若干クライブの動きがモッサリぎみだ。
今作FFの目玉はやはり
大ボス戦での召喚獣戦だ。

メインストーリークリア時間30時間

全サブストーリー/モブハント/クロノス石塔群/メインストーリー/合計時間60時間

雑感:正直に言おう、一周目はチュートリアルだ。

真に面白くなるのはクリア後2週目だと思った。

全部のアビリティのレベルをMASTERにして組み合わせを考えて、最強火力のアビリティの構成を考えて、強くてニューゲームで無双したり、ファイナルファンタジーチャレンジでウデを試すのが楽しいので、ゲオに売るのはもったいないと思われる。

良かったところ:従来のFFに比べて簡略化されて遊びやすくなった新生FF。

戦闘、移動、メニュー画面、ゲームの流れなど全ての要素が簡略化しておいしいところだけプレイヤーにやってもらうような作りになってるので没入感が高くなってやめどきを失っていしまいます。

遊びやすくなったポイント

ストーリーフォーカスとアクションフォーカスで難易度を調整できる:オート系の装備をすることで戦闘を自動化することができる。アクションゲームに慣れている人は使わないほうが良い。

状態異常の廃止:毒、眠り、麻痺、ミニマムなどによる行動が制限される要素がないので操作方法が変わったり、操作不能になるなどのゲームプレイを阻害する要素が減った。

戦闘で重要な要素はテイクダウンに集約されて分かりやすくなった。:いかに強敵のウィルゲージをうまく削るかがポイントなのでゲームが分かりやすくて良い。

全体マップから選択で移動できるようになった:以前のFFのように町→町などの目的地に移動するまで長い距離を歩かなくてよくなったので、移動と戦闘が5割以上だった従来のRPGの基本を直してくれたのは好感が持てる。

RPGなのにレベルをあげなくてよくなった:今作はぼくは最初から最後まで一度もレベル上げをしない状態でもエンディングまでいけた。むしろレベル上げをするよりもアビリティポイント稼ぎをしたり、重要系サブクエストをするほうが優先度が高い。

装備品のシステムが簡単で分かりやすい装備は武器、腰帯、腕輪とアクセサリー×3だけなので非常に簡単。しかしアクセサリーはオート系やクールタイムを短くしたり、攻撃力をあげたりする要素があるので結構悩ましかったりするので、単純なだけではなくて考える要素はある。

MPが撤廃された:MPがなくなったことにより以前のようにリソース管理を考えて温存するとか考えなくてよくなった。代わりにアビリティの要素が追加されてクールタイム付きの必殺技みたいなものを使えるようになった。

上記のような要素により他のアクションRPGに比べて非常に遊びやすいので、アクションゲームが苦手な人にもおすすめすることができるのが良いところです。

アクションゲームが得意な人も、デビルメイクライみたいなコンボを作れたり、クリア後の高難易度のファイナルファンタジーチャレンジなど用意されているのでゲーム玄人でも満足できる内容になっている。

今作FF16はどうしたら遊びやすいだろう?どんなことにストレスを感じるだろう?というユーザーが快適かつやりがいをもって楽しめれることを考えられてゲームが作られている部分にぼくは好感を持てました。

良かったところ:PS5専用タイトルなのでロードの速さなどがすばらしい。

ロードの速さはすごくて全体的に10秒かからないレベルなので、過去のPS4とかスイッチのゲームの感覚でロード中にスマホで操作できるくらいだったのに、PS5では無理なので快適です。

当然ロード中に流れるTipsもなくなってしまいました。

リトライやファストラベルも早いので快適にプレイすることができるので、ゲームプレイを阻害する要因が少ないことが没入度を高める要因になっています。

さすがPS5専用タイトルという存在感を見せつけてくれました。

良かったところ:操作が超シンプルなのに戦闘がおもしろい。

戦闘での操作方

・□で通常攻撃(長押し溜めアビリティ/□×同時押し攻撃あり)

・△で魔法攻撃(長押し溜め攻撃あり)

・R1を押しながら□or△で召喚獣アビリティ

・×でジャンプ(ジャンプ中に□や△で攻撃可能)

敵に攻撃がヒット時のみクライブの攻撃モーション終わり際の硬直をキャンセルして再度アビリティ、魔法、フィートを出すことができる。

・〇ボタンのフィートで召喚獣固有の特殊能力を発動できる。例えばフェニックスだったらフェニックスシフトで敵に素早い接近がきるようになるので、敵を吹き飛ばしたときのコンボの中継に使えたりする。

ゴッドオブウォーラグナロク、デビルメイクライのようにレバー入れコマンド操作技などの要素がなくてシンプルなのでアクションゲーム初心者の人にもおすすめすることができる。

それでも難しいという人はストーリーフォーカスモードで始めるのが良い。

ストーリーフォーカスだとオート系が初めから装備されているので攻撃や回避操作が自動になるので更に簡単になる。

しかしアクションフォーカスで始めることをおすすめする

アクションゲーム部分がシンプルで自由に操作できて非常に楽しいし、召喚獣のアビリティをコンボに組み込んでうまく敵を倒せたときに爽快なので、オートでやってしまうと自由に攻撃を組み合わせたコンボを作る楽しさを味わえなくなってしまうからです。

アクションフォーカスで初めても、オート系のアイテムは初めから持っているので、やっぱりゲームの途中から難しくて無理と思ったら装備すれば、いつでも攻撃と回避を自動化することができるので安心です。

良かったところ:召喚獣戦が今作で一番の売り。

召喚獣戦での迫力は特にすごくて、映画の怪獣を操作しているような気分を味わうことが出来ました。

公式や、メディアでも頻繁に紹介しているくらい今作の一番の売りになっていコンテンツです。

召喚獣戦とはクライブが召喚獣に変身して戦うシステムのことを言って、物語で複数の節目の時にイベント的に発生します。

人間の時に比べて攻撃が派手だったり、QTEが頻繁に入って爽快な演出が入って「ドヤー」感があることが特徴で操作できる映画というイメージが強いです。

注意点としては召喚獣の姿にいつでも自由に変身して戦うことはできないので、いつでもどこでも怪獣バトルみたいなことを期待している人は買わないほうが良いです。

良かったところ:今作も音楽が良かった。

FFと言えばやはり音楽が良いというのがぼくが勝手に持っているイメージで、毎シリーズ音楽が良くて大好きで楽しみにしていました。

今作FF16も過去シリーズに負けず劣らずの傑作になっています。

比べるものではないかもしれませんがここ10年以内でのRPGの音楽の中でも特にぼくが好きだったゼノブレイド2、ゴッドオブウォーと比べても遜色ないくらい良い音楽が多かったです。

ぼくが特に今作好きだった音楽

・戦闘系全般の音楽:戦闘系の音楽はどれも大体良かったが、特に好きだったのが召喚獣戦のフェニックスの音楽、リスキーモブ等のボス戦の音楽が好きだった。

・フィールドでの音楽全般:平原や森などの移動時の音楽が優しい感じで好きだった。後半の音楽も良い。

・Find the Flame:クライブが召喚獣になるときの音楽も良かった。

・過去作のFFのアレンジ系全般:FFのいつもの音楽が数パターンアレンジされています。プレリュード、戦闘での勝利したときに流れるファンファーレなど。

結論:今作のFF16の音楽はFFの世界観や雰囲気を崩さずに表現されているので非常に良い。

良かったところ:動物キャラが多い

他ゲームとの違いは馬がこの世界ではいなくてチョコボが代わりになっているところがFFらしいと言えます。

動物キャラ

・トルガル:主人公の相棒で戦闘でも一緒に戦ってくれて指示も出せる。とにかくかわいい最高の癒し。

・チョコボ:ムービーでも、村とかでも普通に見ることができる。あることをすると???になる。毛並みの質感はそんなにきれいではないと感じた。

・モーグリ:見た目がまんまるで白くてふさふさで最高にかわいいが、口が悪くて自己チューなのが残念。

・ストラス(フクロウ):ムービーでしか見れないのが残念。

気になったところ:ゲームのシステムが従来のFFとは大きく異なっている。

従来のFFとは違うポイント

・完全なアクションゲームになった:デビルメイクライのように自由に攻撃、回避などうまく組み合わせてコンボができたりするので、従来型のFFのようなコマンドバトルをやりたい人には向かない。

・能力の取得は最近のゲームでよくみるようなポイントで新しいアビリティを自分で選択して獲得していくタイプ:従来のFFのようにレベルアップで魔法を覚えるとかはなくなった。

・デビルメイクライのようなミッション式に近いシステムに変更された。FF1~10くらいまでのようにフィールドを歩いたり、船、飛空艇に乗って移動などの要素が廃止されて、マップで選択して移動→現地に行って少し広めのフィールドを移動→イベントという方式に変更されている。

よく言えば簡単になって楽で良いが、悪く言えばRPG特有の旅気分を味わえなくなった

・ジョブシステムなどの従来のFFの特徴的なシステムは今回もなし:こちらも最近のゲームによくあるストーリーの進行によって能力が解放されて操作方法が追加される仕組みになっていて、よく言えばわかりやすくて、悪く言えばありきたり。

正直言って変わりすぎてFFらしい要素が少なくなってしまっているのでFFのブランド名を使わず新しいタイトルでも良いレベルです。

否定的なことを書いていますが悪い部分ばかりではなくて、もし過去のFFが現代の技術で新作のゲームが開発されたらこんな感じになるなーというイメージ通りの作品に作られていて素晴らしい出来だと感じました。

そもそもFFシリーズは毎回世界観やゲームシステムが変更になっているので問題はないと思われる。

気になったところ:基本的に難易度低めなので、死にゲーのようなやりごたえのあるゲームを求めている人には不向き。

良かったところで語ったように簡略かされて単純になって遊びやすくなった半面、理不尽な要素や激むずな要素が少ないのでダークソウルやエルデンリングみたいなボスを倒した時に脳汁がでるような興奮と高揚感を味わいたい人には向いていません。

FF16の敵は基本的に予備動作が大きくて避けやすかったり、主人公の回避の性能が良かったり、無敵時間で一方的に攻撃できるアビリティがあるので他のゲームと比べてもかなり優しい部類に入ると思います。

直近の似たようなアクションRPGであるゴッドオブウォーラグナロクと比べても簡単だと思いました。

ただしクリア後のファイナルファンタジーチャレンジは高難易度で、中でも最も難しいポイントは「QTEのボタン表示がなくなる」ので、一周目のプレイで覚えていない人は苦戦すること確定なのと、クロノス石塔群試練はアクションフォーカスでしか挑戦できないです。

気になったところ:クライブ一人しか操作できない。

従来のFFシリーズだったら仲間全体を操作というか指示を出すことができたが、今作のFFは基本的にクライブ一人を操作するタイプのゲームになっています。

一応トルガルの狼だけ指示を出すことができるけど、攻撃、回復、突進の3個しか指示できないのでおまけレベルでしっかり操作することができない。

複数のキャラを使いたい、FF7リメイクのようにキャラをチェンジして使いたい、オッサンではなくてかわいい女の子を使いたいと思っている人には向いていません。

気になったところ:ダッシュがなかったり、一部不便な要素がある。

正確にはダッシュはあるのだが、敵が出現するフィールドでしかダッシュすることができません。

しかも方向キーのスティックを一定時間入れっぱなしにして発動する、デビルメイクライのダッシュのシステムと似てて不便なので、ボタン押し込みでいつでもダッシュができるようにして欲しかった。

致命的なのが拠点内、村等のNPCエリアでダッシュができないことです。

広めの場所を頻繁に行ったり来たりしなければいけないのに、拠点や村ではダッシュすることができない理由がわからない。

これはアップデートで改善してもらいたいポイントだ。

気になったところ:敵の種類やバリエーションが少ない。

全体的にほぼ色違い形違いの敵が多い印象が目立ちます。

一応過去のFFシリーズをプレイしていたら知っている敵が出てきて懐かしく感じて楽しめますが、雑魚敵の種類が20に届かない数しかいないのは少ない。

しかもバリエーションも似たような人型、犬型、鳥型、ロボットのような魔導兵器で姿形がほとんど変わらない色違いが多い印象で飽きてきます。

同じRPG系でもゼノブレイド2は恐竜のような大きな敵がいたり、敵の姿形が違っていて種類が多かったです。

FF16はボス戦でのパターンや演出に力を入れていた可能性がある。

なんとも言えないところ:ストーリーがふつう。

ストーリーは全体的には普通のダークファンタジー系の内容で落ちてから這い上がっていくタイプで暗めな内容なので、明るい雰囲気で希望に向かって冒険するみたいな内容を求めている人には向かない部分は注意点です。

節目の終わり際で謎や新しいキャラが出てきたりするので止め時を失うくらい気になるが、正直言って今作FF16のストーリーは日常的に趣味でゲーム、映画、アニメなどのエンタメ作品に触れている人は先の展開が読めてしまうくらいありきたりなので、ストーリー目的でこのゲームを購入する動機になるレベルではない。

何とも言えないところ:グラフィックは綺麗だが・・・

PS5のマシンパワーを得ているのに、全体的にグラフィックで感動をすることがなかったです。

推測できる理由がいくつか挙げる。

ぼくがグラフィックに感動しなかった理由。

・全体的に岩場、森、草原、村、遺跡しかバリエーションがない:これが致命的だ。もっと創造力を掻き立てるような建造物や風景が欲しかった。都市の探索ができないのもがっかりポイントの一つだ。オープンワールドのゲームではないので仕方ないかもしれないが、せっかくPS5のゲームなのだから岩、草、廃墟の隠れ家では味気ないので都市部のエリアで探索をしたかった。

・キャラの造形が、、、:キャラがリアルになっているが、個人的にはもう少しアニメチックでも良かったと感じた。FFの世界観的にリアルすぎるキャラ造形は合っていないように感じた。FF14、15とかもリアルだし、今さらかもしれないが。

・画面全体が暗い:これはマジで一番最初体験版をやった時にはビビった。だって本当に画面真っ暗でなにもみえないんだもん。例を挙げると体験版の冒頭のムービーシーン、操作できるようになってからの岩場のところなど真っ暗でどこに進んでいいかわからなかった記憶がある。モニターのHDRをオンにしたら普通に見えるようになって安堵した。ゲームを買う前に体験版で確認をしたほうが良い。

ネタバレになるから内容は書けないが、

ムービーの演出はさすがPS5のマシンパワーだからこそ出来るだろう演出で感動する場面が多々あるので安心してほしい。

まとめ:おすすめできる人、できない人

おすすめできる人

・従来のFFが苦手だった人で、完全アクションゲームのFFを求めていた人。

・PS5の性能でロードが爆速のゲームを体験してみたい人。

・戦闘が楽しいアクションゲームを求めていた人。

・怪獣のようなキャラを操作するゲームを求めていた人。

・ゲームの音楽が好きな人。

・ムービーを見るのが好きな人。

・トルガル、チョコボ、モーグリなどの動物っぽいキャラが好きな人。

おすすめできない人

・従来のFFで特に1~10のターン性のゲームシステムを求めている人は止めたほうが良い。

・死にゲーのような高難易度を求めている人。

・主人公一人操作タイプのゲームではなく、複数人を操作したい人。

・好きな時にダッシュができない、モッサリしたゲームが嫌いな人。

・同じような敵と何度も戦いたくない敵のバリエーションにこだわる人。

・ムービーが多いゲームが嫌いな人。

・かわいい女の子、露出が激しいHな雰囲気を求めている人。

総合的にみると今作のFF16は間違いなく良作で人におすすめすることができるので、FF10以降からゲームが変わってしまって気持ちが切れた人も楽しむことができると思います。

SNSでは賛否が分かれていたり、メタスコアでも88点と高かったりして、評価がブレブレなところもありますが、ガチなゲーマーで死にゲーなどのやりごたえを求めまくっている人でない限り、普通に楽しむことができると思いますので、少しでも興味を持った人は購入することをおすすめします。

番外編:個人的雑感をネタバレありで語る

注意:ここからはネタバレありなのでこれからプレイする人は見ないでください。

プレイ時間について

現在は大体60時間くらい遊んでいる。

公式が用意してくれたやり込み要素は一通りクリアして楽しんだ。

トロフィー獲得率はファイナルファンタジーチャレンジを残す状態で大体60時間は少ないと感じる。

ファイナルファンタジーチャレンジをやったら100時間を超しそうだが、それでも100~200時間前後が限界なので他のゲームに比べたらボリュームは少ないほうだと思う。

オフライン専用ゲームなのでそこは仕方ないが、ソシャゲやオンラインゲームのように次から次に新しいタスクを振られる終わりのないゲームよりは自分のペースで遊んでタスクに限りがあり終わりのあるオフラインゲームのほうが個人的に合っていて好きだ。

ストーリーについて

ストーリーに関してはやはりエンディングの内容が一番の話題になると思い、ぼくはサブミッションをクリアしない状態でメインクエストを終らせてエンディングを見ましたが正直微妙に思いました。

ぼくはエンディングはすっきり終わってくれるタイプが好みなので、個人の好きなように解釈することができるタイプは好きでないというのが本音です。

エンディングのその後についてはぼくも色々考えましたが、個人的にはクライブは生きていて欲しいと思っているが、反面自分の目的を達成して死んでいけるのは幸せな死に方で良いと思う部分もあるので、どちらでも良いと思っている。

ただクライブが死んでしまったらジルがかわいそうなので、やはりクライブは生きていて欲しいですね。

サブクエストについて

様々な意味で重要なサブクエストだが、特にポーションに関係するサブミをやっていないと回復量が少なくて後半の戦闘が大変になること間違いなしです。

メインキャラのサブクエストがあって、キャラの心情を語ってくれたり、クライブと別れた後に何が起きていたか補完している重要な内容のサブクエストがあります。

サブクエストは面倒だしやらないという人も多いと思いますが、最低でもポーション関係、メインキャラ関係のサブクエストだけでもプレイすることをおすすめする。

やっておいたほうが良いメインキャラのサブクエストと重要系サブクエスト

・ジル:過去の思い出をベースに展開される。

・トルガル:サブクエもマジで癒し◎

・ジョシュア:懐かしの父上関係の内容。

・ハルポクラテス&ディオン:この二人知り合いだったのマジ驚いた。ハルポのおじいさんがくれた羽ペンによってSNS、他媒体でも様々な予想を生み出した情報の震源地の一つ。

・ガブ:エッダの出産についてあれこれする内容だった。

・バイロン:内容の面白さでいえば一番だった。このオッサンも何気に笑わせてくれて癒し。

・良薬は口に得難し:回復量アップ系なので戦闘で重要。

・大工房増進せよ:ポーション所持上限アップ。

・白き誇りと共に:懐かしのアンプロジアが仲間になり、戦闘が発生するフィールドで呼び出して乗ることができる。任意にダッシュができて移動が快適になるのでおすすめ。

・ブラックソーン関係最強装備に関係してくるけど、なくてもクリアできるので余裕があれば程度で優先度は低い。作成可能にするだけでも4っつのサブクエストこなしたうえで、最強装備を作るための素材は自分で集めなければいけないので非常に面倒で手間がかかるのでおすすめはできない。

上記で紹介したほかにもカローン、ミド、地域の中心人物のサブクエスト等あるが、個人的な好みのサブクエストを書きました。

サブクエストを全部クリアするだけでも20時間以上かかったので余裕のない人や、お使いが好きでない人はスルーしても問題がありません。

ストーリーの補完になっているサブクエストもあるのでストーリーが好きだった人は全部やることをおすすめします。

戦闘について

完全なアクションゲームに生まれ変わったFFだがふたを開けてみるとデビルメイクライにあったような動作や技がありゲーム全体が似ていることからSNSとかでは「デビルメイクライブ」と多々揶揄されていました。

実際に戦闘部分はデビルメイクライ5のコンバットディレクターだった人なので似ているのは仕方のない部分ではあります。

個人的にはFF16の戦闘が楽しくて好きなので全く問題ないし、単体のキャラを使うゲームのほうが個人的には相性が合っているところも好きポイントの一つになっている。

特に召喚獣のアビリティをMASTERまで育てたら、アビリティだけ別の召喚獣につけることが可能になるので、自分が使いたいフィートを変えることなく好きなアビリティを使えるようになりカスタマイズ性があるところが良い。

不満点もいくつかあって、戦闘時に装備の変更ができないので組み合わせを閃いてもリトライしなければいけないのは面倒なので、装備の変更はいつでもできるようにして欲しかった。

戦闘時に移動速度が遅くて全体的にもっさり気味なのは少し気になったが、このゲームはデビルメイクライのようなコンボをできる自由度の高さと、召喚獣固有のカットイン無敵時間付きの技の演出による爽快感を合わせた重さが面白さに繋がっている要因でもあるのでデメリットでもないか。

ポリコレに屈しなかったことに関して

個人的には非常に評価が高いポイントです。

最近のゲームに関して特に思うところがあった部分で、ゲームの内容に対して不自然なキャラが出てきて不快に思う部分がありました。

現在のゲーム事情としては国籍問わずいろんな国でゲームを遊ぶようになっているのでポリコレを意識した作りになることは否定できない。

現に2022年に発売されたポケモンスカーレット/バイオレットはポリコレを配慮した作りになってしまい主人公の性別が分かりにくかったり、短パンとパンツで統一されてスカートがなくなったことでも話題になっていました。

FF16は今後出るゲームの中で性別を認識できるゲームの中ではポリコレに屈しなかった最後の作品になるかもしれない。

ムービーゲーと言われていることについて

ムービーが多いという意見が多いことに関しては大げさではなく本当に多いです。

さすがに一歩歩いてはムービーというレベルではないですが、プレイヤーの動きを止めてくる会話イベントが多いのでテンポが悪い部分が目立っています。

リプレイモードをプレイしてもらうと顕著で分かりやすくて、ムービースキップをすると回数が多くて周回プレイの弊害にもなっていてよくないと思いました。

今作FF16のキャラ達に物申す!

FFに限ったことではないが個人的にはキャラはどうでも良くて、ゲーム全体のトータルで面白ければそれで良いと思っているタイプのプレイヤーです。

正直言って声優とかに全く興味がないのでRPGで声優が必要か疑問に思っているので、ポケモンみたいに声優をなくしてほしいとさえ思っています。

理由はゲーム全体の雰囲気をブチ壊すからです。

ゲーム全体を構成する要素の一部のキャラがゲーム全体を食ってしまいゲーム部分がおろそかになるという事態は本末転倒どころの騒ぎでないと思います。

本末転倒なゲームが多々見受けられるのが最近のゲーム界隈だと思い、ゲームのみならずエンタメ全般に距離を置いていましたが、今作FF16はしっかりキャラの存在がゲーム全体の一部として組み込まれていて満足しています。

ぼくが個人的に感じたキャラのあれこれを語ります。

辛辣で暴言のように見える部分が多いので、FF16のキャラが好きな人は絶対に読まないでください。

キャラに一言

クライブもっとミュトスらしさみせてくれても良かったのに→主人公はミュトスで神であるアルテマの器に選ばれている割にミュトスらしい強さを見せてくれたのはバハムート戦でのイフリート・リズン状態になった時とラスボス戦の時の召喚獣の能力合戦するときだけだったので、せっかくQTEあるのだから他のボス戦でもっと爽快な演出いれてくれても良かったのにと感じた。

ジョシュア死んだと見せかけて・・・→ぶっちゃけジョシュアは絶対に生きていると思っていた。おそらくエンタメ作品見ているひとなら気が付いているよね。偽名使っている時の初登場バージョンのローブ姿がキングダムハーツの13機関に似てい過ぎるw。青年ジョシュアのほうがFFの主人公らしい容姿していて美青年なのでジョシュア使いたい人多そう。

ジル氷女ではなく空気女→こんなに印象に残らない女キャラは少ない。そもそもこの人がメインのストーリーは鉄王国のマザークリスタルを破壊しに行く時だけで、それ以外は単なる同行者みたいな印象しかない。とてもメインキャラという感じではない。一応ムービー登場回数はクライブに次ぐ多さなので登場回数が少なかったジョシュアよりは存在感があっても良いはずなのにほとんど印象に残っていない。理由を推測すると、ジョシュアは最初に死を意識させておいて実は生きていたことによにり存在感を強固なものにしているのにたいして、ジルはほとんどずっと一緒にいて平坦なことと主張が弱いのが原因なのかもしれない。

シド死亡フラグ立ちまくりで死ぬのがみえみえだった人→イケおじ。いい人すぎてセリフの端々に後に託すような言い回しをしていたので死亡フラグがビンビンにたっていた。しかし解せないのが、ティフォンのビーム一発くらっただけで死ぬのはどうなんだろうと思う。だってベネディクタなんてクライブに剣でめっちゃ切られまくって、トルガルに首を噛まれていたのに死んでないのは疑問。シドさんは完全にストーリーの都合で殺されたとしか思えん。実はお笑い担当の部分もあって、ムービーシーンではいくつか笑わせてくれる要素もあるし、本人が明るい性格なのもあって癒し枠も兼ねている。何なの今作FFはオヤジと動物推しなのか?

トルガル今作のメインヒロイン癒し枠→間違いなく今作で一番の癒し要素だったのはトルガルちゃんでした。少年編のちっちゃいトルガルがかわいすぎる。成長した狼状態のトルガルもふさふさでかわいいし、L3長押しで道案内してくれるし、突進でダウン状態にしてくれるしもう良いところしかない。マジでメインヒロインのジルを食っちゃっている最高の癒し枠だったトルガルさんに拍手👏。ところでこの方はオス、メスどっちなの?

ミドこいつマジでうるせー→シドの名を継ぐ前のサブミッションの時に娘の話が出ていたので絶対登場すると予想していたら案の定予想が当たった。しかも初回登場時からうるさくてむかついたからコイツのイベントシーンは全てスキップしたので内容は全くわからない。ぽっと出のくせにやたら前に出たがりでムービーシーンにもいくつか出てきてウザくて嫌いだったキャラ№1。もし過去のFFシリーズとかだったら仲間になって戦闘とかでも使えるようになっていた可能性があるので今作のゲームシステムで本当によかったと安堵している。

ディオンFFらしくない度№1キャラ→おそらくFFシリーズ初であろう〇イキャラでマジでビビった。味方になるフラグがビンビンだったから仲間になって戦闘で一緒に戦ってくれることを期待したけど残念ながらラスボス戦でのイベント的な部分でしかなかった。ムービーシーンではかなり活躍していて特に、ラスボス戦では頑張っていた。シルヴェストルとオリヴィエを殺したのは成果だったと言える。ただし両方ともにアルテマの手の内で転がされている存在だった。しかもオリヴィエに関しては最後のほうではアルテマに乗っ取られているせいかアカシアのような存在になっていた可能性があるらしいことをSNSで言ってた。バハムート戦は完全に演出バトルで宇宙に出て戦うあたり昔のゲームにあったアスラズールというゲームの演出を思い出した。

バイロン豪快オジさん→クライブとジョシュアの叔父。作中最も笑えたキャラの一人で死亡しなくてよかった。作中でも金銭面、戦闘面、船を出してくれたり様々な面でサポートをしてくれてクライブ達を助けてくれた人。道中のムービーでいつも登場時は豪快に笑ってるので終始暗いゲームの雰囲気を緩和してくれるので、FF16の作品を楽しさに貢献しているMVP候補の一人だと勝手に思っている。

アナベラ悪女度№1→クライブとジョシュアの母親だがイカれていた。道中のムービーでこいつ出てくるのマジでむかついて早くコイツぶん殴れと思っていた(笑)。完全にヘイト枠対応キャラだったね。クリスタル自治領でのディオンの反乱で焦っている姿はザマーだった。しかしコイツストーリー的にもっとやらかしそうな気配をしていたけど自害してあっさり死亡退場して拍子抜け。

ガブモブ度№1なのに→正直最初出てきたときは、すぐ死ぬだろうとお思っていたらエンディングまで生き残ってびっくりだった人。斥候という立場上あまり目立ってはいないが、何気に重要な情報を調べてきてくれたり、クライブ達の居場所を当てたり、物理的な臭いではなくて、情報の臭いを嗅ぎ分ける能力が高くて優秀だった。

フーゴ脳筋枠№1→大ボス枠の一人。ベネディクタのことばかり言ってて小物感が強かった。しかし戦闘ではクリスタルを食ってデビルタイタンになって体がゴッドオブウォー3に出てくるタイタンみたいに大きかったので、ゴッドオブウォー3のタイタン戦を思い出した。この辺はスピード感と重さを感じさせてくれる演出の連続で戦闘も楽しかった記憶がある。

バルナバスまさかの超強敵枠→負けなしだったクライブが最初手も足もでなかった超強おっさん。この人の初登場は一番最初のムービーで、その後はオーディンとバハムートの召喚獣戦をちょっとやっただけでその後はほとんど登場しなくなって、ウォールード系の話で出てきたと思ったらオーディンになって海を真っ二つにしたり、クライブをボコボコにしたり、存在感を見せつけまくってくれた。正直言ってメチャクチャ強すぎレベルなの最初のディオンのバハムートでも本気でやりあったらオーディンに勝つのは無理だと感じるので、手加減していたのかな。まあこの人はアルテマの手先でミュトスであるクライブを器として育てるため戦わせることが目的だったから、生かされていた感が強い。

世間で今作FF16がFFらしくないと言われていることについて

ぼくは今作FF16はFFらしい作りで素晴らしいと思っています。

たしかにFF4~10くらいまでのようなシステムを見ると、アクション中心なゲームシステムに改変されたことにより、従来のFFにあった要素がほとんど残っていなくて「最近よくあるアクションゲーム」のようにみえてしまうことは否めない部分もある。

しかし作品全体でみると随所にFFらしい雰囲気がしっかり表現されています。

FFらしいと感じる雰囲気

・キャラが存在感を出し過ぎない:前のめりになりすぎて物語の雰囲気をブチ壊すキャラが一人もでてきません。会話も昔のFFを思い出されるようなやりとりが多い。

・世界観設定が昔のFFに戻った:FF7、15は現代に近いような感じだったが、ファンタジー作品らしい時代背景がFFらしいです。

・モルボル、アーリマン、など過去作でおなじみの敵が一部でてくる。

・クリスタルが出てくる:クリスタルはFFシリーズを象徴しているモチーフのようなものだ。クリスタルが絡む作品はFFらしい。だが今作はクリスタルの正体がアルテマで敵側だが。過去シリーズはクリスタルを敵から守る図式になることが多くて逆に自分たちがクリスタルを破壊しにいくストーリーなのは王道を外してマンネリ打破を狙ったのか?

ゲームとしては面白いが・・・

今作FF16は間違いなく面白いのだが、普通な面白さなので中毒性や報酬性などを求めている人には全く向いていないので注意です。

理由は作品を象徴する独自の楽しさがないからだと思います。

例えばディアブロみたいなハクスラ要素だったり、モンハンの素材を集めて武器や防具の作成だったり、ゼルダティアキンのように発想を具体化して楽しむ要素みたいに作品を象徴するような楽しさがFF16には存在しません。

「普通にプレイして、映像を楽しんで、戦闘を楽しんで、ストーリーを楽しんで終わり」みたいな感じなので余程キャラやストーリーが好きという人以外は何回も楽しむのには向いていないので一回クリアしたら終わりでゲオに売ってお金にして新しいゲームを買うお金の足しにするという流れになってしまうのは否めないです。

一応やり込み要素があるが他のゲームと比べると明らかにボリュームや内容不足だと感じる。

ここまで悪いことを書いてしまったが個人的には昨今の「映え」を意識したプレイスタイルよりは、昔風なスタイルの作風であるFF16は個人的には好きなので歓迎ではある。

最後に

PS5専用タイトルとして発売して、注目のゲームだったFF16は蓋を開けてみると世間での評価は真っ二つに分かれている状態です。

個人的には最高だったが、人によっては不便だったり、ボリュームが少なく感じたり、エンディングが消化不良で個人の判断にゆだねる部分が強かったり、いろいろツッコまれる要素が多いということも現状です。

しかしゲームとしては最初から最後まで遊びやすい作りになっているため初回プレイ~エンディングまでは少なくとも不満は感じない。

むしろこんな素晴らしいゲームを作ってくれたことに感謝しています。

最高の復活を遂げたFFに拍手します。

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